FC2ブログ

Junk Mind D.N.A.

ことばがかいてあります。

苛立つ全てを言葉にしても

誰がそんなものを欲しがるというのだろう?


どうして僕はこんなにも、「言葉」に拘るのかと考えて
そして、答えが分かった。

重要なのは言葉ではなくて、
その言葉を生み出すための、「キモチ」だったんだ。

子供の頃、僕はいつも苛立っていた。
たくさんの人の視線と言葉と行動に、腹を立てていた。
思春期の僕はその苛立ちを誤魔化すために、他人を笑うことを覚えた。
他人を傷つけて笑うために、理論武装をした。

社会に出て、たくさんの人と触れ合って、理解し合うために言葉を使いこなすことを望んだ。
――そう思っていた。

でも、そうじゃなかった。

大人になっても、「キモチ」を「言葉」で誤魔化す人間を、赦せなかったからだった。

目を逸らそうとしている「キモチ」を
認められない「キモチ」を
気づけずにいる「キモチ」を
綺麗な言葉で飾っているだけの「キモチ」を
本当の「言葉」で、指し示してやりたかっただけ。

嘘を吐く、偽る人間を、殺してやりたかっただけ。
この手でなく、「言葉」で。

でも、誰がそんなことを望むだろう?
飾るのも偽るのも、そうしなければならない本人なりの理由があったから。
いずれ気づく日が来たとしても、その咎は本人だけが受け入れるべきもの。
わざわざ指し示す必要なんてどこにもない。
物事の「本当」なんて、誰も望んじゃいない。

「キモチ」の伴わない、独立した「言葉」だけで、この世界は回るんだから。

こんな世界で、建前だけの言葉で動く世界で
その世界の中で生きている人間に
一体どうして、「キモチ」が届くだろう?

誰もが隠している汚らしい「キモチ」を、一体誰が受け入れられるだろう?

キモチはいつでも届かない。
言葉はいつでも嘘を吐く。

俺はいつまでも、苛立ったまま泣く。
スポンサーサイト



  1. 2006/12/10(日) 23:56:51|
  2. 慟哭
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<今はただ、眠りたくて | ホーム | もしも僕がいつの日か>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://fromba.blog35.fc2.com/tb.php/119-905a613f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

星見月夜/月夜野めいす

Author:星見月夜/月夜野めいす
出来るまでやるから出来るのに、やらないから出来ないまんま。

そんなサラリーマン。

検索フォーム

最近の記事

カレンダー

10 | 2019/11 | 12
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリ

長編小説(連載中) (7)
未分類 (1783)
短編小説 (23)
あと10年は戦える曲 (49)
歌詞 (14)
詩・文 (10)
偽典 (5)
愚痴 (6)
安寧 (7)
混濁 (33)
独白 (21)
毒吐く (6)
輪廻 (17)
輪舞 (16)
郷愁 (11)
慟哭 (14)
諦観 (9)
暴威 (7)
憔悴 (11)

リンク

このブログをリンクに追加する

Junk Mind D.N.A.

QR

月別アーカイブ