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Junk Mind D.N.A.

ことばがかいてあります。

明日

今日は終わる
夜が更ける
人は眠り 朝日が昇る

でも、明日は来ない


勇気がなければ明日は来ない
そんな歌を聴いていた時期
僕の目は、今とどう違ったのだろう?

過去を知り、現在に生きても、未来だけは見えない
確実に存在してしまう未来なのに
僕らの目には、その尻尾すら映らないじゃないか

舞い散る雪のひとひらを掌に乗せれば
結晶を確かめる前に溶けて消えてしまう
降り積もった雪原を歩いてしまえば
足跡は必ず残ってしまう

水は大地を削り、流れ
川は海へと繋がる
ひとつになりたいのは、きっと人間だけじゃない

歩いているときに思ったこと 考えたこと
眠る前にベッドの中で願うこと 夢見ること
朝に目が覚め 最初に想う人
机の前でキーボードに向かって 描こうとする世界 舞台

明日になれば、きっと変わるのだろう
一が二になり、二は三になる
やがて積み重なった数の列は
生きてきた日々の証を、より明確に示す指標になる

秒が分になり、分が時になり、時は日になる
日は週になり月になって、月が年になる

月は満ち、そしてまた欠け、消え、現われ、やがて満ちる

日は昇り、照り、陰り、沈み、眠り、飽きもせずまた昇る

輪廻はまるで、定められたダンスのステップのようで
音楽が鳴り止んだとしても
すぐに次の楽曲が流れ始める

明日が来るのなら
知らないダンスを踊れるのだろうか
今まで知らなかったステップを踏めるのだろうか
新しい楽曲が流れるのだろうか
いつか、パートナーに出逢えるのだろうか

待っている日々と
失い、嘆き、悔い続ける日々は
全て等価

夢見た自分に背を向けぬよう
夢見た夢から外れぬよう
忘れえぬ日々に叛かぬよう
得られた自由を束縛せぬよう

誰かの足取りに 背を押されても
踏み出した一歩は 果たして
それは貴方の一歩なのか

何かの訪れを待っても 何もやって来ない
自分から踏み込んでも 部屋には誰もいない
振り返って見えるものなんて 何もない
期待せずにただ 僕らは前を向く

それでも期待してしまうのが、人間なのだけれど

生き続けるための、自分なりのロウを見つけても
それは既に過去のものでしかなく
他の誰かにとって有効でもなく
ただ、結果を知った後での集積でしかない
現在と未来の間に広い溝があるのなら
過去のロウは、意味を成さないものになる

指標なんてなくても、生きることは辞められない

波の打ち寄せる音が聞こえる
砂を洗い、足跡を消し、月影を乱す波の音が
止まらない 波は留まらない
同じ場所を 少し違った同じ場所を
ただ 撫で続けるだけ

美しい歌は
いつだって「明日」を唄う
「昨日」を唄う歌は
いつだって、悲しい 寂しい

痛みを伴う過去
変えられない痛みを反芻しても
ただ、麻痺するだけ

痛みを伴う現在
奥歯を噛み締めてやり過ごすことが
ただ転がり続けることだけが
生きるということなのならば

痛みを伴う未来
誰も知らない痛み
誰も見たことのない場所
誰も分からない傷
それだけがただ、変えられるものだというのなら

明日やるべきことなんて
考えるまでもないのかもしれない
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  1. 2008/01/16(水) 22:55:19|
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