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Junk Mind D.N.A.

ことばがかいてあります。

この痛みが罰だというなら

僕はどれだけの痛みを受ければ
犯した罪を拭えるのだろう

傷つけた貴女に赦してもらえるのだろう


後悔なのか、諦観なのか
それすらも今の僕には分からず
痛みは繰り返す度に激しく 深くなり
気がつけば僕は
いつも掌だけを見詰めている

どれだけの痛みに耐えたなら
貴女に逢えるのだろうか

どれだけ苦しみ続けたなら
貴女に近づけるのだろうか

あれからどれだけの季節が過ぎたのか
今の僕にはそれすらも分からず
心の中だけで名前を呼んでも
それは誰にも届かない

貴女の輪郭が思い出せない
貴女の仕草が思い出せない
貴女の言葉が忘れられない

消えない痛みを与えたのは
僕だったのか 貴女だったのか
それすらももう 思い出せず
僕はただ いつかと同じように
泥に沈み込むように眠るだけ

日々を食い潰し
時間を見送るだけ

祈りから生まれた歌を浪費し
願いから生まれた物語を浪費し
望まれたはずの自分をも浪費して
僕は ただ 朝を待つ

もしもたったひとつの奇跡が
今の これからの
僕に赦されるのなら
もう一度貴女と出逢いたいと思う
そして今度は
貴女が僕を傷つけてくれれば良いと
そう思う

もう一度貴女と時を重ねて
掌を合わせて 足音を束ねて
明日を目指すことが出来たなら
その日々を永遠にして
僕は自由を求められるのに

同じ世界に居るはずなのに
僕と貴女はあまりにも遠く
その縁はあまりにも細く 薄く
秋の夕暮れの 影法師のように
伸びて 伸びて
やがて薄闇に消えてしまうだけ

縋りつくほどの思い出もなく
ただ残っているのは
貴女の記憶 追憶
かすかな鼓動 温もり 吐息
ことば

この痛みが消えないなら
この痛みを与える棘が抜けないのなら
僕は貴女のことを忘れないし
貴女のために奇跡を望むことを止めはしない

僕は貴女のための掌になりたかった
薬をすり込む指先ですら
痛みを貴女に与えるとしても
貴女の身体に触れていたかった
温もりを分け合っていたかった
貴女の華奢な輪郭が
僕にとっての掌だった

今はもう
謝る言葉すら 気持ちすら
貴女に届けられず
僕はただ
凍りついた夜の狭間で
金色の朝日だけを待っている
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  1. 2008/01/21(月) 23:16:59|
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