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Junk Mind D.N.A.

ことばがかいてあります。

気がつけば、

空の色は青から紫に変わり



山の稜線に引っかかっている雲は、金色に縁取られていて
昼の茹だるような暑さでかいた汗は乾き
不快感を僕に与えていた

長い夢を見ていた
ひとりじゃない夢
でも、午睡に見る夢は大抵の場合
目覚めと共に消えて無くなる

残るのは、感情だけ
満たされていた感情
喪失感は一瞬のこと
張り付くシャツの不快感で上書きされてしまう

不快感を拭うには、冷たいシャワーを浴びるしかない
平衡感の薄れた体を浴室に滑り込ませる
不必要に冷たい水が、熱の消えない肌を洗う
熱と、不快感と、残った感情の一片までを
洗い流す
洗って、流す

窓の外は、雨の予感
薄暗く、何かを急かすような荒い風
夢の中に置き忘れた感情と
水に流した感情と
また別の、不安

でも、暑さは遠く薄れ
思考は徐々にクリアになっている
視界も

夜の始まりに
僕は静かに思う
夢の中の自分は、どうだったのだろうか?
こんなにも穏やかな不安を感じたことはあったのだろうか?
ひとりではなく、ふたりでも

ふと思いついて、指折り数えてみる
ひとりの時間
ひとりの年月
ひとりの記憶
ふたりだった頃は、もう遠い昔のことで
子供の頃、砂浜に置き忘れたビーチサンダルみたいで
誰かに貸したままの文庫本みたいで
執着も、ない

必要なものは何なのか、と考える
暑い日の午後の眠りから醒めた僕に
今一番、必要なもの

それと
食事
体の細胞を全て新しくしてくれるような
そんな食事と、時間が要る

ひとりだからって
何もかもをさぼって良い訳じゃない
ひとりだから、何でも出来るし、何もかもをやらなきゃならない
もう、随分と慣れて、板についてしまっている

ひとり分の体で
ひとり分の未来を

誰かに届けるためだけに
描く


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  1. 2014/08/07(木) 19:08:49|
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